新潟県令和2年実施教員採用試験問題(数学科)解答・解説

問題

下の図のように, 一直線上に3点 \(A\), \(B\), \(C\) があり, \(AB=2\), \(BC=3\) である。 \(BP=\sqrt{6}\)を満たす点\(P\)の1つを, 定規とコンパスを用いて, 作図によって求め, その点にをつけなさい。



図

注目ポイント!

\(BP=\sqrt{6}\)をどのように表すか

⇒

解答への第一歩

有名な三角形の比を利用する


解説

有名な三角形の比は下の二つの三角形でこれらを活用することを考える。

有名な三角形の比 有名な三角形の比

それぞれの三角形を上の図のように拡大すると, \(60^{\circ}\) の三角形の比にて \(\sqrt{6}\) の辺の比が出るため, この三角形を利用する。

最初の状態

他の辺が \(\sqrt{2}\), \(2\sqrt{2}\) である。最初の図の内\(45^{\circ}\)の三角形を点\(B\)が直角で\(AB\)と\(B\)を通る垂線の長さが等しい, 直角二等辺三角形を作図すると下のように描ける。

2番目の状態

ここで, \(2\sqrt{2}\) の長さが表せた。次に, \(\sqrt{2}\) は \(2\sqrt{2}\) の半分の長さだから, 先ほど書いた三角形の頂点\(B\)の二等分線を描くと下のようになる。

3番目の状態

以上で, 今回利用したい \(60^{\circ}\) の三角形の比がすべて表せたので, それぞれの長さをコンパスを利用して, 線分 \(BC\) 側に点 \(P\)を作図すると, 下のように求めることができる。

最終的な状態

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